人は人間関係を通して、大きな学びを得ていきます。
末長く続いていくものもありますが、中には学校のように期間が決められていて、そこでの学びが終了すると、自然と卒業に導かれていくものもあります。
そんな時は、どれだけその人に対して愛情を感じていようが、ぱつんっと見えないハサミで縁を切られてしまうのです。
今までうまくいっていたのに、あれよあれよという間に修復不可能になり、一緒に居られなくなったり。
そして相手が悪い、自分が悪い、別れたら後悔するしないとジャッジメントを繰り返しては疲弊していってしまう事もあるでしょう。
しかし現実的に見れば、どっちが正しくてどっちが悪い、どっちが都合が良くてどっちが
不味い、というような判断も出来ますが、
実際に別れるかどうかは、「学びが終了したか否か」で決定します。
そこに理屈は存在しません。
引き裂かれるような気持ちになるのは当然ですが、しかし、それも学校の卒業式と同じで、
仲間や学校との別れは名残惜しいけれど、同時に自分のステージアップの証拠でもあるという事です。
私も離婚を経験しましたが、その決断に至るまで心中は嵐のようでした。
自分の事を責めたり、主人の事を憎んだり、子供の事を考えたり、今後の生活を思ったり、
とにかくごちゃごちゃで眠れなくなってしまいました。
「もうどうしたらいいの!!教えて!!」
と天に向けて心の中で叫んだ時、こう聞こえてきたのです。
『どちらがいいとか、悪いとかでは無い。学びが終わったから、関係も終わる。それだけだ』
あ、なるほど。と思いました。
それからしばらくも、気持ち的には激しく揺れ動いたり悩んだりしていましたが、
その声が聞こえてから約1ヶ月後に、いきなりスパッと別れていました。
非常にスムーズで今振り返ってもびっくりしています(笑
もう、結果は決まっていたという事でしょう。
そして、本当に離婚できて良かったと思っています。
今まで縛られた事から解放され、スッキリしたし、逆に一緒に居た時に得た経験を俯瞰して感謝できるようになったり、
大変な事もありますが、ちゃんと自分にとって最善の道を選べのだと誇りに思っています。
逆に別れに抵抗していた時ほど、傷を掻きむしるようにどんどん不幸になっていたという事にも気付きました。
別れというのは、痛みを伴いますし、一見すると悲しい出来事のようですが、
それは実は私達が成長している証でもあるのです。